RTR500BM for Windowsは、RTR500BMをパソコンにUSB接続し、モバイルデータ通信設定、子機登録や警報の設定をするソフトウェアです。
対応機種 | |
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親機 | RTR500BM |
子機 | RTR500Bシリーズデータロガー: RTR501B/502B/503B/505B/507B(Lタイプ含む) RTR-500シリーズデータロガー*: RTR-574/576(Sタイプ含む) 生産終了機種: RTR-501/502/503/507S/505-Pt/505-TC/505-mA/505-V/505-P(Lタイプ含む) |
中継機 | RTR500BC 生産終了機種: RTR-500C* |
* Bluetooth通信機能がありません。 |
T&D Webサイトからダウンロードし、パソコンにインストールします。
RTR500BM for Windowsを起動するとランチャー画面を表示します。
T&D Webサイト > ソフトウェア > RTR500BM for Windows ダウンロード
おんどとり Web Storageにログインして、シリアル番号と登録コードで機器を追加します。
おんどとり Web Storageのアカウントをお持ちでない方は新規ユーザ登録をしてください。
(参照: 本ヘルプ内[おんどとり Web Storageを利用する])
独自にご用意頂いたWeb/FTPサーバを送信先として指定できます。
Webサーバ
*警報メールの発信、データの可視化にはお客様自身によるWebアプリケーションの開発が必要になります。
FTPサーバ
* 記録データはT&D Graph でデータ解析ができますが、現在値データの可視化にはお客様自身によるプログラムの開発が必要になります。
条件を満たすSIMカードをご準備のうえ、機器に取り付けます。
本ヘルプ内[親機RTR500BW/500BM/500BC] - [SIMカードの準備]を参照してください。
子機の取り扱いについては本ヘルプ内 [子機RTR501B/502B/503B/505B/507B]、[子機RTR-574/576 ]を参照してください。
親機・中継機の取り扱いについては本ヘルプ内 [親機RTR500BW/500BM/500BC]を参照してください。
ランチャー画面からRTR500BM 設定ユーティリティを起動し、RTR500BMをパソコンにUSB接続すると親機の設定画面を表示します。
設定ユーティリティのメニューは以下のとおりです。確認したい項目を選択してください。
メニュー | 主な内容 |
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親機設定 | 親機名/モバイルデータ通信設定/GPS機能ON-OFF/電池残量確認/機器のバージョン情報/Bluetooth通信機能ON-OFF/親機の動作ログ/PIN認証/PIN変更 |
子機設定 | 親機への登録または削除/プロパティ(設定変更)/記録開始/記録データ吸い上げ |
中継機設定 | 親機への登録または削除/プロパティ(設定変更) |
無線ルート設定 | 電波強度確認、無線ルート自動/手動設定 |
表示グループ設定 | 表示グループの追加または削除、名前の変更 |
時刻設定 | 親機の時刻設定(タイムゾーン/日付書式/自動補正の指定/SNTPサーバのアドレス入力) |
FTP設定 | FTPサーバの設定(IPアドレス/ID/パスワード/ポート番号など) |
HTTP(S)設定 | 接続先(おんどとり Web StorageまたはWebサーバ)の指定と設定 |
警報/モニタリング設定 | 現在値送信設定(送信間隔と送信方法)、警報監視設定(監視間隔/接点出力の警報/警報送信) |
記録データ送信設定 | 送信日時の指定/送信間隔/送信方法/ファイル名の指定/初回データ送信範囲 |
送信テスト | 現在値送信テスト/警報送信テスト/記録データ送信テスト/GPS動作確認テスト/外部接点出力テスト |
設定一覧 | 親機情報(機器バージョン、登録コードなどを含む)と設定内容の一覧 |
ツール | 子機・中継機の情報取得/初期化、親機の初期化/設定履歴(設定一覧)、ログ/設定情報の出力 |
親機名 | RTR500BM_シリアル番号 |
Bluetooth | ON |
Bluetoothパスワード | password |
現在値モニタリング | ON/送信間隔10分 |
記録データ送信設定 | ON / 毎日1回(送信時刻はスマホ / WindowsアプリとRTR500BMが初めて通信した時刻による) |
警報監視設定 | OFF |
機種_シリアル番号で表示します。
複数の親機を使用する場合に判別しやすい名前に編集できます。
親機名は以下に反映します。
SIMカードの情報を入力します。
APN: モバイルデータ通信用のアクセスポイント名を入力します。
認証タイプ: モバイルデータ通信用の認証タイプがあれば入力します。
ユーザ名/パスワード: モバイルデータ通信用のユーザ名とパスワードを入力します。
ONにすると現在値ファイル(xml)内にGPS情報が付加します。
親機のBluetooth通信機能を有効にする場合はONにします。
Bluetooth通信でこの親機に接続するときに使用するパスワードを入力します。
親機の動作ログ画面を開きます。問題発生時に参照してください。(参照: [親機ログ一覧])
[初期化]ボタン: 親機内のログを初期化します。
[取得]ボタン: 親機から最新のログを取得します。
PIN認証を行う場合はONにチェックし、任意の数字(4桁)を入力します。
現在のPINコードと、新しいPINコードを入力して変更できます。
親機設定画面で以下の機器情報を確認できます。
機器に電池をセットしている場合、電池残量を数字(0~5)で確認できます。
3-5: 動作可能
1-2: 電池交換(通信エラーの恐れがあります)
0: 動作不可(通信を行うと、記録データを消失する恐れがあります)
機器のバージョン情報とIMEIを確認できます。
親機1台に最大20台まで登録できます。
子機登録・記録開始のタイミングで子機内部の記録データは消去されます。記録データが必要な場合は先に記録データを吸い上げてから設定してください。(参照: [その他のデータ収集方法])
表示項目の変更、順序の入れ替えができます。
この親機に登録している子機のリストです。
親機に子機を登録するための設定画面を開きます。
登録リストから削除します。
登録リストから対象子機を選択して、ボタンをクリックしてください。
注意
子機内の登録情報を削除せず、通信可能な状態で親機の無線通信エリアに放置すると、意図しない通信結果が生じる可能性があります。初期化を必ず実行してください。
子機の設定を変更します。
登録リストから対象子機を選択して、ボタンをクリックしてください。
子機を選択し、記録間隔と記録開始日時を指定して記録開始できます。
子機のシリアル番号です。
親機-子機(中継機)間の周波数チャンネルごとのグループ名を入力します。
既存のグループに登録する場合はグループを指定します。
機種_シリアル番号で表示します。
複数の子機を使用する場合に判別しやすい名前に編集できます。
子機名は以下に反映します。
子機の記録容量がいっぱいになると、先頭のデータに上書きして記録を継続するエンドレスモードです。
RTR501B/502B/ 505B |
RTR503B/507B, RTR-574/576 |
||
記録間隔 | 1秒 | 約4時間26分 | 約2時間13分 |
30秒 | 約5日13時間 | 約2日18時間 | |
15分 | 約166日16時間 | 約83日8時間 | |
60分 | 約1年10ヶ月 | 約11ヶ月 |
警報監視を行うにはONにして、チャンネルごとの上下限値と警報判定時間を設定します。(上限値/下限値として入力した値は警報とみなしません)
OFFにすると警報監視の対象から外れます。
親機が記録データの自動吸い上げを行う対象子機にするか指定します。
Bluetooth通信機能を無効にする場合はOFFにします。
パスコードを4~8桁の数字で設定してください。
( )内は入力モジュール型番です。
接続しているセンサタイプを指定します。
TCM-3010: K, J, T, S
PTM-3010: Pt100, Pt1000
瞬時値: 記録タイミング毎の測定値を記録します。
平均値: 1秒毎に測定した値の平均値を記録します。
スケール変換を使用する場合に設定します。子機の画面表示に反映するものではありません。
y=ax+bで指定: 変換に使用する一次式がすでに分かっている場合
2点で指定: センサからの入力値に対して、変換後の数値がどのような値をとるのか分かっている場合(センサのマニュアルなどを参照してください)
センサへの電源供給を制御する場合はONにします。記録間隔に合わせて通電し、計測が終わると通電をやめます。
測定範囲を指定します。子機の画面表示は測定レンジに合わせて変化します。設定変更すると子機内の記録データを消去します。
Vレンジ:
測定範囲: 0-22V
分解能: 入力される信号に合わせて0.1mV~最大10mVまでの間で自動で変化します。
液晶表示: V表示固定です。
mVレンジ:
測定範囲: 0-999.9mV
分解能: 入力される信号に合わせて0.1mV~最大0.4mVまでの間で自動で変化します。
液晶表示: mV表示固定です。
子機の画面上で表示する値を指定します。
パルスレート: 記録間隔時間のパルス数を表示。表示更新は記録間隔の1/60間隔(最短1秒)
総パルス数: 記録開始からのパルス数(0~9999)を表示。表示更新は1秒間隔。
記録するパルスの種類を指定します。設定変更すると子機内の記録データを消去します。
立ち上がり: パルスの立ち上がりを記録
立ち下がり: パルスの立ち下がりを記録
スイッチなどの極性の変化時に起こるチャタリングを除去する場合はONにします。設定変更すると子機内の記録データを消去します。
ON: 15Hz以下
OFF: 3.5kHz以下
(0-3V以上の矩形波信号において)
警報監視の対象をパルスにするか、イベント(パルスの立ち上がり/立ち下がりとその継続時間)にするか指定します。
それぞれの監視分解能は以下のとおりです。
パルス: 記録間隔の1/60(最短1秒)
イベント: 1秒
サンプリング間隔、演算方法、演算間隔を指定します。
子機の画面に巡回表示させる項目を選択します。
子機の画面に表示させる項目を選択します。
子機のボタン操作をロックできます。ONにするとDISPLAYボタン以外は操作できません。
CO2濃度の測定結果には気圧が影響します。高い精度が必要な測定をするために、気圧により生じるCO2濃度の誤差を補正します。
気圧を直接入力するか、標高(m)を入力して気圧を求めます。
CO2センサのオートキャリブレーションON/OFFを切り替えます。(参照: 本ヘルプ内[子機RTR-574/576]-[校正/調整機能])
電波強度を高めたいとき、無線通信距離を延長したいときに中継機を登録・設置します。
表示項目の変更、順序の入れ替えができます。
この親機に登録されている中継機のリストです。
親機に中継機を登録するための設定画面を開きます。
登録リストおよび無線ルートから中継機を削除します。
登録リストから対象中継機を選択して、ボタンをクリックしてください。
注意
中継機内の登録情報を削除せず、通信可能な状態で親機の無線通信エリアに放置すると、意図しない通信結果が生じる可能性があります。初期化を必ず実行してください。
中継機の設定を変更します。
登録リストから対象中継機を選択して、ボタンをクリックしてください。
中継機のシリアル番号です。
中継したい子機が登録されているグループを指定します。
機種_シリアル番号で表示します。
複数の中継機を使用する場合に判別しやすい名前に変更できます。
同一グループに属する中継機の識別番号で、登録順に自動で割り振られます。
中継機の液晶画面に表示します。
無線中継したい子機と同一の周波数チャンネルを指定します。
一度に通信を行う機器のまとまり(無線グループ)として親機1台に周波数チャンネルを4つまで指定できます。中継機は1つの無線グループにつき10台まで登録できます。
グループを識別する英数字を3文字まで設定できます。(任意入力)
Bluetooth通信機能を無効にする場合はOFFにします。
パスコードを4~8桁の数字で設定してください。
親機、子機、中継機間の無線電波強度の確認、中継機を使用する場合の無線通信ルートの設定を行います。
旧タイプの中継機RTR-500Cを含む無線グループは、無線ルートを自動に設定できません。
無線ルートの設定方法を指定します。
自動: 前回の通信結果の情報を元に、最適な無線ルートで通信します。
手動: 指定された固定ルートで無線通信します。ルートを作成・変更するには、無線ルート表示エリアで子機/中継機のアイコンをドラッグ&ドロップして[適用]ボタンをクリックします。
左図: [子機 冷蔵庫1]を、[中継機1]を挟むようにドラッグ&ドロップ
右図: [子機 冷蔵庫1]を、親機直下のルートにドラッグ&ドロップ
無線ルート、電波強度を確認する無線グループを選択します。
無線ルートが自動の場合に、前回の無線通信を実行した時刻を表示します。
クリックすると、[電波強度の確認]画面を表示します。
機器を指定して開始し、通信が完了したら画面を閉じてください。
指定した無線グループの、無線ルートを表示します。
指定した無線グループの、無線電波強度を表示します。
緑(3-5): 通信良好
黄(1-2): 通信不安定
白(0): 通信エラー
クラウドサービス利用時、警報メール送信時等に、ここで設定したグループ単位で子機を表示させることができます。
未設定の場合は、無線グループ名が表示グループとして使用されます。
パソコンの時刻か日時を直接入力して親機の時刻を設定します。
6パターンある中から選択します。
データのファイル名以外に反映します。
ONにしてご利用ください。SNTPにより機器の時刻を自動補正します。
SNTPサーバのアドレスを入力します。
例: time-xx.nist.gov 111.111.111.111
初期設定値: time.google.com
ご自身で用意したFTPサーバに現在値、記録データを送信する場合に設定します。
FTPサーバのIPアドレスまたはホスト名を入力します。
例: 10.0.1.55, ftp.example.tandd.com
FTPユーザIDを入力します。
FTPパスワードを入力します。
ポート番号を入力します。
PASVモードを利用する場合はONにします。
FTPサーバに送信されるファイル名の文字エンコーディングを指定します。
クラウドサービス、または独自にご用意頂いたWebサーバへ現在値、記録データ、警報データを送信する場合に設定します。
おんどとり Web Storage: 国内サービスを利用する場合に指定します。
T&D WebStorage Service: 海外向けサービスを利用する場合に指定します。
カスタム: 独自にご用意頂いたWebサーバを利用する場合に指定します。
親機がHTTP(S)サーバから設定値を取得する間隔を11通り (しない / 5, 10, 20, 30分 1, 2, 4, 6, 12, 24時間)の中から選択します(工場出荷時は10分間隔)。
現在値の送信、警報監視をする場合に設定します。
[警報送信]欄にSMSの選択肢が表示されない場合
現在値送信をする場合はONにします。
現在値の送信間隔を10通り(5, 10, 20, 30分 1, 2, 4, 6, 12, 24時間)の中から指定します。
取得した現在値の送信方法を指定します。
警報監視を行う場合はONにします。
警報監視する間隔(2分または5分)を指定します。
警報監視する項目(上下限値警報/センサ警報、無線通信エラー、電池警報)にチェックします。
(参照: [動作資料]-[警報監視の仕様]-[警報接点出力の動作])
警報発生時、警報復帰時に通知を送信する場合は、送信方法(HTTP(S)のみ、SMSのみ、HTTP(S)とSMSの両方)を指定します。
HTTP(S): おんどとり Web Storageなど指定されたHTTP(S)サーバに警報データを送信します。おんどとり Web Storageは警報を受信すると、指定されたEメールアドレスに警報メールを送信し、[アラート通知]メニューで警報の発生を通知します。(参照: [おんどとり Web Storageを利用する] - [アラート通知])
SMS: 指定した送信先にSMS(ショートメッセージサービス)を発信します。
指定した時間ごとに子機から記録データを自動で吸い上げ、クラウドサービスまたはサーバへ送信する場合に設定します。
記録データの自動吸い上げ/送信をする場合はONにします。
日時による指定:
曜日と時刻を8パターンまで設定できます。
複数の日時を設定する場合は1時間以上の間隔を空けてください。
間隔による指定 :
送信間隔を5通り(30分間 1, 2, 3, 4時間)の中から指定します。
1時間以上にした場合には、10分単位の指定も可能です。
0:00を起点に指定した間隔で記録データを送信します。
参考
初期値の送信日時は、毎日1回、親機が初めてスマホ/Windowsアプリと通信した時刻+30分以降の直近の正時です。
例:
通信した時刻が13:00の場合、+30分(13:30)以降の直近の正時は14:00
通信した時刻が13:31の場合、+30分(14:01)以降の直近の正時は15:00
自動で吸い上げた記録データの送信方法を指定します。
送信ファイル名を9通りの中から指定します。
例: <base>_<remote>_<time>を指定すると、ファイル名は「親機名_子機名_日時」になります。
開始後のデータ:
機器のオペレーションスイッチをRun(動作開始)にしてから記録したデータを送信します。
全データ:
全記録データを送信します。
親機のオペレーションスイッチをSTBYにしている間(設定中)は、記録データの自動吸い上げ/送信は行いません。
登録・設定変更をしたら必要な送信テストを実行します。
テストに失敗する場合、表示される説明やエラーコードを参考に設定を見直してください。
(参照: [エラーコードリスト])
機器は設定時と同様の状態 (パソコンにUSB接続し、オペレーションスイッチはSTBYのまま) でテストを行ってください。
現在値送信/警報送信/記録データの送信テスト
送信先がおんどとり Web Storageの場合、"成功"と表示します。
送信先がおんどとり Web Storage以外の場合、指定したWeb/FTPサーバ内にテストデータが届きます。
GPS動作確認テスト
DMM形式の位置情報を表示します。
緯度(北緯または南緯): ddmm.mmmm
度: dd, 分: mm, 1/10000分: mmmm
経度(東経または西経): dddmm.mmmm
度: ddd, 分: mm, 1/10000分: mmmm
外部接点出力テスト
親機の外部接点出力端子に接続した装置が動作します。
機器情報の取得、機器の初期化を行うメニューです。
パソコンに接続している子機情報を取得して一覧表示します。
子機を工場出荷時の状態に戻します。(参照: 下記[子機・中継機の初期化に関する注意事項])
パソコンにUSB接続している中継機情報を取得して一覧表示します。
中継機に電池をセットしている場合は、電池残量を数字(0~5)で確認できます。
3-5: 動作可能
1-2: 電池交換(通信エラーの恐れがあります)
0: 動作不可 (通信を行うと、記録データを消失する恐れがあります)
パソコンにUSB接続している中継機を工場出荷時の状態に戻します。(参照: 下記[子機・中継機の初期化に関する注意事項])
パソコンにUSB接続している親機を工場出荷時の状態に戻します。
親機のシリアル番号ごとに設定更新日を表示します。
パソコンにUSB接続している親機の動作ログと機器の設定をテキスト(.txt)出力します。
子機・中継機の初期化に関する注意事項
各通信テストに成功したら親機・子機・中継機を実際に使用する場所に設置します。
親機をパソコンから外し、設置場所で電源に接続します。
車載用バッテリ等からも電源供給できます。(参照: 本ヘルプ内[親機RTR500BW/500BM/500BC]-[電源])
機器側面にあるオペレーションスイッチをRunに入れます。
登録した子機/中継機の台数により最大2分程度の起動時間がかかります。
機器の起動処理が終わると、機能を開始します。
1~5分後に初回データ送信範囲で設定した記録データを、子機から吸い上げて自動送信します。
おんどとり Web Storageにログインし、記録データが届いているか確認してください。
送信先がWeb/FTPサーバの場合は、指定したサーバにアクセスして記録データが届いているか確認してください。
起動時間を過ぎてDIAGまたはCH.BUSY LEDが点灯/点滅している場合は、設定を見直してください。(参照: 本ヘルプ内[親機RTR500BW/500BM/500BC]-[RTR500BM]-[LED表示とオペレーションスイッチ])
T&D Toolsを使えば、Bluetooth通信または光通信で直接パソコンにデータを吸い上げて保存できます。
T&D Tools-[記録データ吸い上げツール]を起動し、子機との通信方法 (USB通信・光通信・Bluetooth通信)、データ範囲、保存先フォルダなど詳細を指定してデータを吸い上げます。
T&D Webサイト > ソフトウェア > T&D Tools
Bluetooth通信はパソコン-子機間の通信になります。パソコンが近くにある子機を検索して画面にリスト表示します。
設定ユーティリティの[設定一覧]を開くと、パソコンにUSB接続した親機のファームウェアバージョンを確認できます。
ランチャー画面の[アップデート情報]をクリックすると、T&Dアップデート確認ツール*を起動します。
*関連ソフトウェア、アップデートプログラムの最新情報を自動通知します。
関連プログラムのバージョンと更新日を表示します。
設定ユーティリティ起動時にソフトウェアの最新版情報をインターネットでチェックするかしないかを、別画面で設定できます。
スマホアプリ/Windowsソフトで設定した現在値送信の間隔で処理を行います。
RTR500BMは登録されたすべての子機と無線通信し、現在値を取得します。
取得した現在値を設定された方法で送信します。
他の処理と重なった場合は以下のように動作します。
すべての条件を満たしたとき、現在値送信を行います。
現在値データには、子機ごとに最大で10個の記録値が含まれています。
現在値グラフ表示に反映できるデータ個数は機種により異なり、以下の仕様となっています。
機種 | データ個数 |
---|---|
RTR501B, RTR-501. RTR502B, RTR-502, RTR505B(パルス測定以外), RTR-505(パルス測定以外) |
10個 |
RTR503B, RTR-503. RTR507B, RTR-507-S, RTR-576 | 5個 |
RTR505B(パルス測定時), RTR-505-P(パルス測定時), RTR-574 | 4個 |
∗ 子機の記録間隔が30秒以下の場合、RTR500BMは現在値送信時に自動的に記録間隔30秒の現在値データとして記録値を生成しますので、サーバに送信されるデータは、最小間隔が30秒のデータとなります。 ∗ RTR-574/576(Sタイプ含む)については、記録データは平均値を記録し、現在値データは記録間隔の設定と連動して瞬時値を記録し現在値データとして送信しています。現在値データと記録データ(trz形式)のデータを比較すると、測定値と測定時刻が異なる場合があります。 ∗ データ個数は最大値であり、記録開始からの時間・子機の記録間隔によって、データ個数未満の記録値を送信する場合があります。 |
現在値のデータフォーマットの開示を希望される場合は、T&D Webサイト 各種お問合わせ・修理・校正からご連絡ください。
現在値の送信に失敗したとき、RTR500BMは以下の動作を行います。
スマホアプリ/Windowsソフトで設定した警報監視間隔ごとに以下の処理を行います。
ただし、接点入力についてはONになった時点から1分以内に警報を送信します。
警報監視対象のすべての子機と無線通信し、警報送信に必要なデータを取得します。
警報送信の条件を満たしているか、または警報状態が解除されたか確認し、警報データをサーバに送信します。
他の処理と重なった場合は以下のように動作します。
すべての条件を満たしたとき、警報送信を行います。
設定した上限値/下限値を超えた状態が、警報判定時間以上経過
(一時的に上限値/下限値を超えても、警報判定時間以内なら警報と判断しません)
センサ異常(未接続、断線など)
子機の電池残量が少ない状態
子機の電池残量警告マークが表示してから1時間経過
電池のみで駆動時に電池残量が低下、あるいは接続している外部電源の停電、給電電圧の不足
(警報/モニタリング設定の[警報条件]で、電池警報を有効にする必要があります。)
3回続けて子機との無線通信に失敗
外部接点入力がONになった
(接点のON(クローズ)、OFF(オープン)の判定は、1秒以上状態が継続した場合に確定しています)
警報監視時、警報を検知すると接点出力がON(回路がクローズ)します。警報監視のタイミングで復帰を検知すると接点出力がOFF(回路がオープン)します。
警報監視間隔内で警報発生、復帰の両方が発生した場合は、警報監視のタイミングで10秒間接点出力がON(回路がクローズ)します。
警報データの送信に失敗したとき、RTR500BMは以下の動作を行います。
警報/モニタリング設定の[警報送信]が[SMSのみ]か[HTTP(S)とSMSの両方]のどちらかでSMS送信先を複数設定している場合、1件でも送信に成功すると警報送信処理を成功とみなします。
スマホアプリ/Windowsソフトで設定した送信間隔ごとに処理を行います。
RTR500BMは対象の子機と無線通信し、記録データを吸い上げます。
初回データ∗を送信します。
∗全データか開始後のデータ(初回データ送信範囲の設定による)
2回目以降は前回送信した記録データとの差分を送信します。
以下の条件を満たしたとき、記録データを吸い上げ、自動送信処理を行います。
記録データの送信に失敗したとき、RTR500BMは以下の動作を行います。
前回未送信の差分データを送信します。
エラーコード | 現象 | 対処方法 |
---|---|---|
10001 | SRAM読み書きエラー | 電源(ケーブルと電池)を全て抜き、入れ直してみて繰り返し発生する場合は機器故障の可能性があります。 |
10002 | EEPROM読み書きエラー | |
10003 | 電圧低下 | 電池交換をするか、外部電源へ接続してください。 |
エラーコード | 現象 | 対処方法 |
---|---|---|
20001 | コマンドフォーマットエラー | 対応していないバージョンのソフトウェア、ファームウェアを使用されている可能性があります。最新のソフトウェア、本体ファームウェアにアップデートしてご確認ください。 |
20003 | 機器の動作が不安定 | 電源(ケーブルと電池)を全て抜き、入れ直してみて繰り返し発生する場合は機器故障の可能性があります。 |
20004 | コマンド実行中 | 少し待ってから再度操作してください。 |
エラーコード | 現象 | 対処方法 |
---|---|---|
30001 | モバイル通信モジュール初期化失敗 | 連続して発生する場合は電源(電池含む)の問題か機器の異常です。 |
30002 | モバイル通信モジュールフリーズ | |
30003 | モバイル通信モジュールとの通信エラー | |
30004 | SIMロックの設定エラー | |
30005 | SIMロックの解除エラー | |
30006 | SIMロック | PINの不一致でSIMがロックされました。PUKの入力が必要です。 |
30007 | SIM未検出 | |
30008 | SIMがロックされている | |
30010 | PINの不一致 | |
30011 | PINの変更ができない | PUKを正しく入力できているかご確認ください。 |
30012 | モバイル通信ネットワークエラー | APN設定、SIMカードプラン、Cellularアンテナの接続に問題がないかご確認ください。 |
30013 | モバイル通信失敗 | |
30014 | モバイル通信失敗 | |
30151 | SIM PINロック | |
30152 | SIM PINロック解除 | |
30500 | 上記に該当しないエラー | 連続して発生する場合はお問い合わせください。 |
エラーコード | 現象 | 対処方法 |
---|---|---|
40001 | 無線通信ビジー | 他の無線通信を実行中のため、処理を完了することができません。少し待ってから再度操作してください。 |
40002 | 無線通信失敗(子機) | 親機、中継機、子機の設置場所を変更し、再度無線通信をしてください。 |
40004 | 無線通信失敗(中継機) | |
40005 | 無線通信失敗(子機) | |
40006 | 無線通信失敗 | |
40007 | 記録開始までの秒数不足で記録開始ができない | 指定した記録開始日時までの時間が短すぎます。日時を指定しなおして再度記録開始を行ってください。 |
40009 | 吸い上げるデータがありません | |
40021 | 無線通信チャンネルが空いていない(チャンネル ビジー) | パソコン等ノイズを発生しやすいものからできるだけ離して設定してください。改善されない場合は無線通信チャンネルを変更してお試しください。 |
40099 | 上記に該当しないエラー | 連続して発生する場合はお問い合わせください。 |
エラーコード | 現象 | 対処方法 |
---|---|---|
50001 | 通信エラー | 正しく光通信ができませんでした。親機に子機を正しく載せているかご確認ください。 |
50002 | コマンドパラメータの異常 | 連続して発生する場合は機器の異常です。 |
50003 | 応答エラー | 正しく光通信ができませんでした。子機の載せ方に問題が無い場合は、USBケーブルを一旦抜き、ソフトウェアを再起動してお試しください。 |
50090 | 吸い上げるデータがありません |
エラーコード | 現象 | 対処方法 |
---|---|---|
60001 | GPS機能OFF | GPS機能がONになっていないため、GPS情報を取得しません。 |
60002 | GPSデータ末受信 | GPS信号を拾える場所にアンテナを設置してください。 |