スマジョロの使い方と設置

スマジョロとは

スマジョロは一般の水道蛇口に接続して使う散水タイマーです。家庭用の園芸 / 菜園での使用に適しています。

本ヘルプではスマジョロを"本体"または"機器"と表記している場合があります。

ご利用前の準備

気温センサについて

  • 気温センサは本体の底面に付帯しています。
  • 気温センサを固定している針金をカットしたり、外したりしないでください。
  • 気温センサに物が触れていると、異常数値を示す場合があります。

電池のセット(交換)

本体は単3アルカリ電池2本で動作します。
電池フタはツメ部分を押して、スライドするように外します。はめるときはカチッとロック音を確認してください。

電池を入れて、実際に利用するときは操作パネルを閉じてください。

 注意
  • +/-を間違えないよう、正しくセットしてください。
  • ぬれた手で電池のセットをしないでください。
  • 長期間使用しない場合は本体から電池を外してください。
  • 電池交換、本体再利用の際には使用推奨期限内の電池をセットしてください。
  • 電池を抜いて液晶画面が表示されている間にセットすれば、そのまま動作を継続できます。液晶画面が消えるまで放置すると、タイマー設定、表示名は本体内部に保持しますが、時刻情報や散水ログは消えます。
  • 本体内部の時計はスマートフォンのアプリから通信した際、あるいは無線LAN経由でサーバと通信した際に自動的に設定されます。

電池寿命の目安

無線LAN通信
OFF
無線LAN通信間隔(通信休止設定:12時間)
10分 1時間 2時間
1年以上 1年以上 約8ヶ月 約11ヶ月

電池寿命は通信回数、バルブ開閉回数、周辺温度、ネットワーク環境、電池性能などにより異なります。

水栓タイプの確認

付属の給水ホースを蛇口に取り付ける前に、水栓タイプを確認してください。

使用できる水栓

横水栓、洗濯機用水栓(ツバ付き)、地下水栓、ネジ付き水栓

蛇口部分を付け替えれば使用できる水栓

蛇口部分を給水栓ジョイント*に付け替えれば以下の水栓も使用できます。
自在水栓、万能ホーム水栓、ワンタッチ式水栓

*水栓によって適合するタイプも様々です。水栓のメーカーやタイプをよく確認したうえでお買い求めください。

 注意
  • 給水ホースを取り付ける前に、水栓または給水栓ジョイント部の汚れ、異物、サビをしっかり拭き取ってください。
  • 水栓または給水栓ジョイント部に拭き取れない汚れやサビ、傷がある場合は新品に交換していただくことを強くおすすめします。

取り付け場所と留め具の準備

以下をご参照のうえ本体を取り付ける場所を決めてください。

  • 本体を地面から30㎝以上離してください。
  • 湿度の多い場所で本体内部が結露すると故障の原因になります。温室などで散水する場合は、本体は室外に取り付けて、散水ホースを延長するようにしてください。
  • 本体やホースが凍結すると故障の原因になります。氷点下になる時期は、本体とホースを外して保管してください
  • 貯水や地下水は十分な水圧(0.1MPa以上)がないと使えません。また上水に比べて不純物が多く藻が発生しやすいため、ホース内がつまって故障の原因にもなります。
  • 本体は防雨形IP33です。
 参考

防雨形IP33
垂直な面に留め具で固定した状態で、垂直から左右60度以内からの方向に落下する水滴によって有害な影響を受けない構造で、斜め、横、下(地面からの跳ね返りなど)方向からかかる水は故障の原因になります。多少の雨や夜露、朝露程度は問題ありませんが、強い風雨がかからない場所に設置することをおすすめします。ペットの尿にもお気をつけください。

留め具の準備

付属の留め具の取り付けには、厚さ20mm以上の木質材が適しています。
留め具が傾かないように注意しながら、均等にネジを締めてください。

 注意
  • 留め具の縁を強く握ると手を負傷する恐れがあります。
  • ネジの締め付けで、ドライバーが滑って手を負傷する恐れがあります。握り手が太く力をかけやすいドライバーを使う、 厚手のゴム手袋を着用する、滑り止めを敷くなど対策をしてから作業をしてください。

別途準備するもの

散水用品は以下の図を参考に市販品を別途お買い求めください。

元栓1本から分水する例

ワンタッチ継ぎ手 本体とホース接続用 
参照:[給水ホースの取り付け方]-[本体側]
給水ホース 市販の洗濯機ホースで内径13mmのもの(劣化などで交換が必要な場合)
ホース ワンタッチ継ぎ手に接続できるもので、光を通さない不透明タイプのもの
分岐栓/分岐継ぎ手 給水ホースが接続できるもの(1つの元栓で蛇口を増やす場合)
水栓によって適合するタイプも様々です。ご利用中の水栓のメーカーやタイプをよく確認したうえでお買い求めください。
スプリンクラー/散水ノズル類 点滴ノズル、霧状ノズルなど植物に合うもの
スプリンクラーは水流量・水圧に合うもの
ホースジョイント ホースの分岐、延長が必要な場合に
無線LANアクセスポイント 無線LANでインターネットに接続可能な環境

給水ホースの取り付け方

水栓側

付属の給水ホースを蛇口に取り付ける前に 水栓タイプの確認をしてください。

  1. 付属の給水ホースの継ぎ手を外します。
    継ぎ手を持ち、ロックレバーを引き下げるように握ると外れます。

    • この時点では継ぎ手のシールを剥がさないようにしてください。
    • 洗濯機用水栓には継ぎ手は不要です。5.へ進んでください。
  2. 継ぎ手のネジ4本を緩めて、継ぎ手内部にある白色のプラスチックリングを外し、蛇口に差し込みます。
  3. 継ぎ手が蛇口に対して真っすぐになるよう押し当てながら、下に落ちない程度になるまでネジを均等に締めます。
    締めすぎると蛇口が変形する、穴があくなど水漏れの原因になります。

  4. 継ぎ手のシールを剥がし、ボディ部分を右にまわしてグラグラしない程度まで締め付けます。
  5. 給水ホースを差し込みます。継ぎ手、洗濯機用水栓のツバ部分にロックレバーをかけてください。

    継ぎ手
    洗濯機用水栓

本体側

  1. 本体の給水口に給水ホースを差し込んで、取り付け部分を締めます。

  2. ホースを接続したワンタッチ継ぎ手を本体の散水口にはめます。

  3. 本体を留め具に差し込みます。
    参照:取り付け場所と留め具の準備

ホースの先端にノズルなど必要な資材をセットしたら散水テストを行ってください。

散水テスト

配管の末端まで水が流れても差し支えないことを確認してからテストを行ってください。

  1. 本体の散水ボタン()を長押しすると、約10分間散水状態になります。

  2. 水道の元栓と蛇口を少し開き、本体、給水ホース、ワンタッチ継ぎ手から水漏れがないか確認します。

  3. 水道を全開にして、水量や散水部品の位置、噴出方向を確認します。
    バルブは水量が少ないと正常に開閉しません。一般的な水道圧では故障しませんので、蛇口全開でお試しください。

  4. もう一度散水ボタン()を押して散水を停止します。

水漏れの対処については本ヘルプ内[SMART VALVEシリーズ よくある質問]-[本体/電源/センサ]を参照してください。

画面のみかた

基本表示

Bluetooth通信の状態

点滅: 通信中 通信時以外は非表示です。

最後に行った無線LANの通信結果

3本点灯: 接続成功
3本点滅: アクセスポイント接続エラー
2本交互: サーバ接続エラー

  • 通信中は3本が流れるように動きます。
  • 無線LAN設定をしなければ非表示です。

電池の状態

: 動作可能
: 電池交換時期
: 動作不可

  • 電池交換時期()から動作不可()に変わるまでの期間は最長1ヶ月です。散水と通信の頻度、使用環境や電池の性能などにより短くなります。
  • 電池交換時期()になると、スマートフォンにプッシュ通知が届きます。 参照: 本ヘルプ内[Bluetooth®通信と無線LAN通信]-[プッシュ通知(無線LAN通信機能)]
  • 電池低下は通信エラーの原因になります。

散水状態

点滅: 散水中<br> 非表示: 停止中

次回の散水予定

次回の散水予定を表示します。
散水中は残り時間を表示します。

画面の表示例

タイマー設定なし

工場出荷時の状態です。

散水予定

直近の散水予定(曜日点滅と開始時刻)を表示します。
予定が入っている曜日には三角マークがつきます。

  • 左図の場合、日曜日と水曜日に散水予定があり、次回は日曜日6:00から開始

散水の残り時間

散水が始まると残り時間を表示します。

タイマー設定の詳細は本ヘルプ内 [アプリ T&D SmartValve]で詳しく説明しています。

取り外し方と保管

機器を取り外すときは手順を守ってください。水圧がかかったままですと、水が勢いよく飛び散ります。
冬期など長期間利用しない場合、機器は取り外して保管するようにしてください。

手順

  1. 蛇口または元栓を閉めます。

  2. 散水ボタン()を長押しして、散水を開始します。
    本体やホース内にたまっている水を出しきります。

  3. 散水ボタン()を押して散水を中止します。

  4. 給水ホースを水栓から外します。

保管

  • 高温多湿になりやすい場所での保管、放置はしないでください。
  • 本体の汚れはやわらかい布で拭いてください。洗剤、油、ワックスやシンナー、ベンジンなど薬品類の利用は変質や故障の原因になります。
  • 本体とホース類は軽く振って水をきってから保管してください。

本体の初期化

本体を工場出荷時の状態に戻します。

  1. 電池を外し、電池アイコンが動作不可()の状態になるまで待ちます。

  2. 散水ボタン()を押しながら電池を入れ直し、さらに約10秒間押し続けます。

  3. 画面が全灯してから一旦消灯します。最終的に以下の表示に切り替われば完了です。