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T&D ラボ

データロガーを使った
デマンド監視で電気料⾦削減

  • RTR500Bシリーズ

更新日2021.7.28 Wed
公開日2021.7.28 Wed

デマンドとは

デマンドとは『最⼤需要電⼒』の事を指します。
⾼圧受電(6.6kV)で電気をご契約されている場合、⽉々の最⼤需要電⼒のうち、過去1年間でもっとも⼤きな値を元に電気料⾦が決まります。そのためには⽬標デマンドを決め、その値を超えないように電気機器を効率的に使⽤すれば電気料⾦を抑え、節電対策に活かすことができます。

専⾨的な知識がなくても、ティアンドデイのワイヤレスデータロガーで手軽にデマンド監視システムを導⼊できます。
パルス測定⽤データロガーRTR505B とパルス検出モジュールPMP-3200を⽤意し、取引⽤電力メータに取り付けると、メータから出⼒されるパルス電流を検出し※1、測定・記録・監視することができます。
ティアンドデイでは実際にこの装置を使ってデマンド監視を⾏い、節電に取り組んだ結果、年間約30%の電気料⾦の削減に成功しました。

※1:高圧受電 (6.6kV)取引⽤電子式電力メータ(50.000pulse/kWh)CT検出⽅式に対応しています。実際の取り付けはご契約の電力会社様へご依頼ください。

システムの特長

その1取り付け簡単・低コストで導⼊

電池駆動・無線通信のデータロガーなので電源と配線⼯事が不要です。無線通信距離は見通しの良い直線で150m。電波条件が悪いエリアでも無線中継機(RTR500BC)によって安定した通信を実現します。測定装置購入のコストだけで導⼊・運⽤できます。

その2おんどとり Web Storageに対応

T&Dの無料クラウドサービスおんどとり Web Storage宛に測定データを⾃動送信することができます。いつでも、どこでもスマホ・タブレットでデータの閲覧、モニタリングが可能です。

その3監視機能

データ収集機が周期的にデータロガーと通信して現在値情報、記録データを⾃動収集しクラウドに送信します。また、警報発⽣と判定した場合には警報メールを送信します。

事前に確認しておくこと

取付け可能な電力メータの例

電力会社の許可

取引⽤電力メータは電力会社様の資産になりますので、取付けには事前に許可を得る必要があります。
電力会社様にデマンド監視をするためのパルス提供を依頼をしてください。申請書が送られてきますので、必要事項を記入して返送してください。

取付け可能かどうか

電力メータに仕様が明記されたパネルがありますので、取付け可能かどうか確認します。パルス検出モジュールPMP-3200は、⾼圧受電 (6.6kV)⽤電力複合計器50,000パルス/kWh、CT検出⽅式に対応しています。
このメーターの場合は50,000pulse/kWhと記載されていますので、取付け可能な電力メータであることがわかります。また、付属変成器の欄には「6600V/110V 50/50A」と書かれていますが、これは後で単位の設定をする時に必要な情報ですのでメモを取っておくと良いでしょう。

必要な物と環境

・管理⽤PC
・データ収集機(親機):RTR500BW, RTR500BM, RTR500BCのいずれか
・パルス信号データロガー(⼦機):RTR505B
・パルス検出モジュール:PMP-3200
・インターネット接続環境(通信事業者との契約など)
・データロガーを設置するスペース(直射⽇光を避けられる⽇陰が好ましい)

設定の手順

親機の設定・⼦機の登録をして通信できるようにします。ここでは例としてRTR500BWでの設定の手順を説明していきます。

その1ソフトウェアをインストールする

管理⽤PCに親機付属のソフトウェアをインストールしてください。

その2親機の初期設定をする

親機をUSB接続すると⾃動的に設定画⾯が起動します。時刻、親機名称などの基本設定、ネットワークに関連する設定を行います。

その3⼦機の登録・設定をする

画⾯の指⽰に従って⼦機を親機に乗せ、設定項目を⼊⼒していきます。

・記録間隔

記録間隔は、2分に設定することをお勧めします。
記録間隔が短い⽅が短時間の電力上昇を検知でき、デマンド監視に有効です。
この例では、2分を選択します。RTR505Bの記録容量は16,000データですので、記録間隔が2分の場合、その時点より約22⽇前までのデータを蓄えることができます。

・Ch.1スケール変換式

⼦機(RTR505B)から出⼒されるのは単純なパルスカウント数のため、電力値として測定値を取得するためには、⼦機が測定する1パルスあたりの電力量をあらかじめ設定しておく必要があります。
そこで、準備1.で確認した電力メータの仕様値から1パルスの電力量を算出します。
パネルに記載されていた仕様:
6600V/110V 50A/5Aパルス50,000pulse/kWh
この仕様を元にPMP-3200の取扱説明書の表と照らし合わせます。0.012kWh/pulseであることがわかりますので、変換式にy=0.012x+0を⼊⼒し、単位はkWhと設定します。電力量ではなく電力値として表⽰させたい場合は、1パルスの電力は0.012kWh/pulse/(2/60)h=(0.012 30)kW/pulse=0.36kW/pulse(記録間隔2分の場合)となりますので、変換式にy=0.36x+0を⼊⼒し、単位はkWと設定します。

・警報監視

ここに⼊⼒・設定した値を超えると警報になりますので、管理⽬標となる数値より低い値を⼊⼒して下さい。例えば、現在のデマンド値が100KW、管理⽬標値が90KWの場合、90より低い値を⼊⼒することになります。

※RTR500BW、RTR500BMが親機の場合、スマートフォンアプリからも上記設定が可能です。

その4データロガーを設置する

データロガー設置の例

設定と通信テストが終わったら管轄の電力会社様⽴会いのもと、パルス検出モジュールを電力メータに取り付けます。 データロガー本体は防⽔仕様で、ある程度の⾬には耐えますが、直射⽇光に⻑期間さらすと劣化や内部結露の原因になりますので、なるべく⽇陰に置くようにしてください。ここではプラスチックボックスを別途⽤意して柱に取り付けています。


さらに細かく電力監視

デマンドを監視していると、実際にどこが電気を使っているのか、もう少し細かいエリアに区切って監視したくなることがあると思います。そこで活躍するのが直流電圧を測定・記録できるデータロガーです。

データロガーを使ったデマンド監視

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