デマンドを監視していると、実際にどこが電気を使っているのか、もう少し細かいエリアに区切って監視したくなることがあると思います。
そこで活躍するのが直流電圧(0~22V)を測定・記録できるRTR505Bと電圧入力モジュールVIM-3010の組み合わせです。
※この記事は、「データロガーを使ったデマンド監視で電気料⾦削減」の続編です。
デマンド監視について見る
T&D ラボ
更新日2021.7.28 Wed
公開日2021.7.28 Wed
デマンドを監視していると、実際にどこが電気を使っているのか、もう少し細かいエリアに区切って監視したくなることがあると思います。
そこで活躍するのが直流電圧(0~22V)を測定・記録できるRTR505Bと電圧入力モジュールVIM-3010の組み合わせです。
※この記事は、「データロガーを使ったデマンド監視で電気料⾦削減」の続編です。
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VIM-3010を接続したRTR505Bに、交流電流の値に応じて電圧信号を出力するタイプの平均値整流型の電流センサ(CT)を接続すると、電力系統ごとの電力使用量を簡易的に計測することができます。
電力値は「電流×電圧×力率」にて求めることができますが、電圧や力率はほぼ一定のため、電流を測定すれば簡易電力ロガーとしてご利用いただけます。
電波が届く範囲であれば、デマンド監視に使用しているデータ収集機1台で一緒に管理できますのでシステム拡張は簡単です。
必要なもの
・RTR505B:ワイヤレスデータロガー
・VIM-3010: RTR505Bに電圧信号DC0~22Vを入力するためのモジュール
・配線ケーブル:以下の仕様に適合する電線
・φ0.35~0.65㎜(AWG28~AWG22) 推奨:単線0.65㎜
・電圧信号を出力する平均値整流型の電流センサ(CT)
入力モジュールにセンサを接続する
RTR505Bに接続するオプションの入力モジュール(VIM-3010)は剥き線をそのまま接続するタイプですので、単芯φ の電線が適しています。
今回は通販サイトで購入が簡単だった、協和ハーモネット株式会社の耐熱塩化ビニル被覆電線 導体サイズ0.65mmを用意しました。
電流センサは株式会社ユー・アール・ディーのクランプ式センサCTT-CLS-CVシリーズを利用します。
このシリーズは商用電源50/60Hz専用の交流電流検出・直流電圧出力の平均値整流型電流センサで、0~5Aから0~500Aの測定ができるセンサがラインアップされています。
電源不要でセンサからDC0~5Vの電圧信号を出力しますので、直接VIM-3010に接続して使用できます。
価格帯もリーズナブルで利用実績も豊富です。(ティアンドデイでは取り扱っておりません)
準備ができたら、デマンド監視用のRTR505Bと同様に子機登録・設定を行います。
スケール変換設定
電圧の場合、測定した電流値を電力値や電力量に変換させる必要があるため、スケール変換の設定を行ってください。
設定する変換式はご使用になる電流センサによります。今回利用したセンサには「5VDC/250A」とあるので、この値を元に変換式を設定します。
取付け自体は簡単ですが、配電盤内部は高圧電流が流れていますので、できれば電気工事関連の業者にお願いした方が良いでしょう。
測定したい系統別の配線に電流センサ部を取り付ければ設置は完了です。
おんどとり Web Storageで測定結果を確認するとRTR505Bを取り付けた箇所のおおよその電力を確認できるようになったのが分かります。
系統ごとにRTR505Bを取付ければ、どこでどれだけ電力を使用しているのか、どの時間帯に使用量が増えるのか、細かく確認できます。
デマンド警報発生時にはどの系統で電気を使用しているのか、すばやく判別し対応することで一歩進んだ節電対策が可能になります。
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