RTR-576のCO2センサを自動校正する

自動校正(オートキャリブレーション)は、RTR-576の測定値において、180時間の間に計測されたCO2濃度の最も低い値を、大気中のCO2濃度(400ppm付近)とみなして、段階的に自動補正する機能です。

工場出荷時、オートキャリブレーションはON(有効)になっていますが、常にCO2濃度が高い/低い(180時間内に最低値が400ppm付近にならない)環境で継続的に測定する場合には適しません。
具体的には以下のような環境ではOFF(無効)にしてください。

注意

  • オートキャリブレーションをOFFにして計測する場合は、CO2センサの測定値が徐々にドリフトしていくことがあります。より精度の高い測定結果を得るために、定期的に屋外に機器を移動し、測定値が400ppm前後になるかどうか確認してください。測定値が大きく異なる場合は、手動による校正を行うことをおすすめします。
  • オートキャリブレーション設定を変更すると記録データが消去されます。事前に記録データの吸い上げを行っておくことをおすすめします。

ON/OFFの切り替え

RTR-500DC 設定ユーティリティの[子機設定]メニューから切り替えます。

  1. 子機登録済みの場合は登録リストの機器を選択し、[プロパティ]ボタンをクリックします。(未登録の場合は[登録]ボタンをクリックします。)
  2. 対象のRTR-576をパソコンにUSBケーブルで接続します。
    子機の設定項目一覧が表示されます。
  3. オートキャリブレーションのON/OFFを選択します。(他の設定項目についてはRTR-500DC 設定ユーティリティ Help をご確認ください。)
  4. [設定]ボタンまたは[登録]ボタンをクリックします。
  5. パソコン画面に表示される指示に従ってRTR-576の電源を入れなおします。
    (ACアダプタを抜いて<POWER>スイッチをOFFにし、再度ACアダプタを接続して<POWER>スイッチをONにする)

注意

  • ON/OFFの選択ができない場合は、RTR-500DC for Windowsのバージョンが古い可能性があります。最新版にアップデートしてから再度[子機設定]メニューを開いてください。
  • パソコン画面上に表示される指示に従って電源の操作を行わないと、設定完了と表示されても実際には設定の変更が有効になりません。必ず表示される指示に従って操作を行ってください。

ページの先頭に戻る

手動による校正の手順

RTR-576のボタン操作でCO2センサを手動校正する手順です。
現在測定中のCO2濃度を大気中のCO2濃度(400ppm付近)に校正します。

注意

  • 屋外で操作してください。
  • 操作前に記録を停止してください。
  • 電池が良好な状態で操作してください。
  1. 機器の<POWER>スイッチをOFFにします。
  2. <DISPLAY>ボタンを押しながら<POWER>スイッチをONにします。
    <DISPLAY>ボタンを押したまましばらく待つと、液晶表示に[CAL]と表示します。
  3. 一旦<DISPLAY>ボタンを押すのをやめます。
  4. もう一度<DISPLAY>ボタンを押すと、上段は[CAL]、下段はCO2濃度を表示します。
    <INTERVAL>ボタンを押すと、[=Air]か[= 0]で切り替えができます。[=Air]が表示されている状態で手を離します。
  5. 機器から少し離れてCO2濃度の数値が安定するまでしばらく待ちます。
  6. CO2濃度の数値が安定したら、<REC/STOP>ボタンを押します。
    [CAL]表示が[SET]表示になり校正処理が始まります。
  7. 1分程度経過すると校正処理が終了して通常の表示に戻ります。
    CO2濃度の数値が400ppm前後になっていることを確認してください。

ページの先頭に戻る

プライバシー設定

プライバシー設定

当ウェブサイトでは、サイトの利便性やサービスの向上を目的に、cookieを使用しております。このまま当ウェブサイトをご利用になる場合、cookieの使用に同意いただいたものとみなされます。cookieに関する詳細や設定については「個人情報保護方針」をご覧ください。

保存する